首都高速道で蛇行運転などを繰り返したとして、道路交通法違反(共同危険行為等の
禁止)で逮捕、送検された暴走族の元メンバーらについて、東京地検は、茨城県龍ヶ崎
市、土木作業員・高堂信宏容疑者(32)ら6人を東京地裁に起訴、49人を東京簡裁
に略式起訴し、1人当たり30万―50万円の罰金を請求した。
一晩の暴走による罰金の合計金額は、1590万円にのぼる。
今月1日施行の改正道交法により、危険な暴走行為の大量摘発が容易になったことに
伴うもの。
同地検交通部はさらに数人を略式起訴する方針で、最終的な罰金総額は2000万円
を超えるとみられ、「暴走行為は高くつくことを周知徹底させたい」としている。
調べによると高堂容疑者らは、暴走族の元メンバーら130人以上で集まり、今月7
日午前1時ごろからオートバイ72台、自動車15台に分乗。
東京都葛飾区の首都高速道中央環状線などで、蛇行運転や道路に広がって低速運転を
するなどの暴走行為をした。
警視庁交通捜査課が同日、少年8人を含む16―37歳の71人を現行犯逮捕してい
た。
改正道交法では、暴走行為で危険や迷惑を被った人を特定できなくても、著しく交通
の危険を生じさせたと警察官が現場で確認すれば摘発できるようになった。
今回の事件は都内で初適用のケース。共同危険行為を行った者は、2年以下の懲役か
50万円以下の罰金が科せられる。
◆78年「禁止規定」以来、小集団・ゲリラ化◆
警視庁によると、暴走族の活動が最も活発だったのは1970年代という。30年前
の74年には、全国で817グループ、計2万5893人が確認されていた。
当時は、100人以上の大集団での暴走が主流だったが、78年12月、道交法に共
同危険行為の禁止規定が盛り込まれて以来、グループは小集団化し、暴走行為もゲリラ
的になった。
昨年は1264グループ、計2万1184人が確認されている。
東京都内でも、74年の241グループ、計8806人をピークに減少。今年10月
現在、18グループ、計148人にまで減っているが、近年は、携帯電話で警察の取り
締まり状況を交換したり、クギをつけた金属バットを振り回しながら走行するなど、悪
質・凶悪化している。  |