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乗務中ひき逃げの大阪市バス運転手、すぐ現場復帰
                            読売新聞 2004/10/20/15:56
 大阪市バス乗務中にひき逃げ事故を起こし、業務上過失致傷容疑などで書類送検され
た運転手(39)に対して、市交通局が処分などを行わず、事故後まもなく乗務に復帰
させていたことが20日、わかった。
 交通局は「司法判断が確定していないため」と説明。運転手は事故から約7か月後の
先月末に運転免許取り消しとなり、乗務を停止している。 

 大阪府警や交通局によると、事故は今年2月2日午前8時55分ごろ、大阪市大正区
鶴町の市道で発生。難波発鶴町4丁目行き市バスが一時停止せずに交差点に進入し、自
転車で横断中の60歳代の女性がこのバスを避けようとした際、バランスを崩して転倒
した。 
 運転手はいったん停車したが、女性を救護せずに発車させ、そのまま運行。女性は救
急車で病院に運ばれ、左ひざ打撲で全治5日と診断された。 

 目撃した近くの商店主が交通局に通報。運転手は同日、交通局職員に付き添われて大
正署に出頭し「女性の転倒には気付いたが、バスと接触していないので、事故とは思わ
なかった」と供述したという。 

 同署はその後も数回にわたって事情聴取し、運転手が転倒の原因をつくりながら女性
を放置して立ち去ったことが「ひき逃げ」にあたるとして、8月上旬、業務上過失致傷
と道交法違反の両容疑で書類送検。それを受け、府公安委員会は9月末、運転手を1年
間の免許取り消し処分とした。 

 一方、運転手は事故の8日後、職場に復帰。免許が取り消されるまで、ふだん通りの
乗務を続けていた。 

 運転手は市バス乗務歴13年のベテラン。現在は営業所で車両清掃などに従事してい
る。 

 市交通局の話「市バスの運転手として、事故や安全に対する意識が欠けており、誠に
申し訳ない。
 今回は身柄も拘束されておらず、懲戒処分は司法の判断を待って行うため、労使協定
によって、それまでは運転手としての身分を保障する。乗務を続けさせたことに問題は
ない」 


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