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検察事務官 長男の交通事故死で、調書はうそと
                            毎日新聞 2004年9月21日
 仙台市内で長男(当時21歳)が死亡した交通事故捜査をめぐり、父親で関西在住の
検察事務官(54)が、捜査を担当した警察官2人を虚偽有印公文書作成・同行使容疑
で宮城県警仙台中央署に告訴していたことが分かった。
 実況見分調書で、事故直前の状況を説明した相手方のバス運転手の証言の一部が隠ぺ
いされた可能性があると訴えている。

 事務官は約10年の交通捜査経験を持つベテランの捜査官。先に仙台区検などを相手
取り損害賠償請求訴訟を神戸簡裁に起こし棄却されたが、「事故の真相究明は警察と検
察の責務だ。事実を無視した調書は納得できない」と告訴に踏み切った。

 事故は99年11月、長男の運転するバイクが対向の市営バスと正面衝突、長男が死
亡した。
 同署は00年3月、長男がセンターラインをはみ出したことが原因として、道交法違
反容疑で長男を書類送検。仙台区検は容疑者死亡で不起訴とした。

 一方、事務官が運転手を相手取って仙台地裁に起こした損害賠償訴訟で、運転手が「
バイクが四輪車を追い越そうと対向車線にはみ出した。
 事故直後に警察官にも同様の説明をした」と証言、直前の状況を知る別の目撃者が存
在した可能性が出てきた。
 判決は運転手の過失を認めなかったが、「警察官は証言の確認作業をせず、再見分も
しなかった」と捜査の不備を指摘した。

 検察官は告訴状で、警察官が運転手の証言をあえて調書に記載せず事実と異なる調書
を作成したと主張、「一人の父親として事故の真相を知りたいだけ。
 実況見分調書は息子の最期を知る唯一の大切なものだ」と話している。【田中謙吉】

 ▽小原行成・仙台中央署副署長の話 告訴は受理しており、事実関係を捜査する。

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