自転車同士の追突事故で、転倒してけがをした相手を放置したとして、福岡県警中央
署が、追突された側の調理師男性(29)=福岡市早良区=を道交法違反(ひき逃げと
事故不申告)の疑いで福岡区検に書類送検したことがわかった。
同署は「まれなケースだが、相手が死亡していた可能性もあり、追突されたとはいえ
悪質と判断した」としている。追突した側の会社員男性(56)=福岡市中央区=も同
法違反(安全運転義務違反)の疑いで書類送検した。
調べでは、調理師は昨年7月26日午前0時ごろ、福岡市中央区鳥飼1丁目の市道を
自転車で走行中、会社員の自転車に追突された。
会社員は転倒して頭を強く打ち、約1カ月の重傷を負ったが、調理師は救護措置を取
らなかった疑い。会社員は前方をよく見ていなかった疑い。
調理師は調べに対し「相手が倒れ込んでおり、かかわりたくないと思った」と話した
という。
当時は双方とも、飲酒して無灯火で道路の右側を走っていた。事故の目撃者の話など
から調理師が浮かんだという。
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