駐車違反のもみ消しの見返りに現金を受け取ったとして道交法違反(標章の破損)と
加重収賄罪に問われた元警視庁麻布署警備課巡査長、後藤敏光被告(43)=懲戒免職
=に、東京地裁は9日、懲役1年2月、執行猶予3年(求刑・懲役1年2月)と求刑通
り罰金2万円、追徴金5万円を言い渡した。
岡田雄一裁判長は「法の執行に携わるものとして清廉さが求められるのに、ためらい
もなくわいろを受け取っており、警察全体への社会の信頼を傷つけた」と述べた。
判決によると、後藤被告は昨年2月、知り合いだった飲食店経営者(47)の乗用車
が駐車違反で取り付けられた「鍵付標章」を取り外すよう依頼され、外した謝礼として
5万円を受け取った。【井崎憲】
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