65歳以上の運転免許保有者が昨年末で約927万1700人に上り、過去最多とな
ったことが10日、警察庁のまとめで分かった。高齢運転者による死亡事故も増加傾向
で、警察庁は安全運転を呼び掛けている。
免許の保有者総数は約7824万7000人で、65歳以上の保有者は11.8%を
占める。少子高齢社会を反映し、24歳以下の若者の保有者数を2年連続で上回った。
100歳以上の保有者は5人で、最高齢は宮崎県に住む105歳の男性。
昨年の高齢者による死亡事故は1019件で、5年連続で1000件を超えた。若者
による死亡事故は10年前の4割に減ったのに対し、高齢者は1.2倍以上になってい
る。
高齢者による死亡事故の原因は、漫然とした運転や誤った運転操作、脇見が約4割を
占める。
警察庁は「若いつもりで運転するのではなく、反射神経や動体視力など身体機能が落
ちていることを自覚して運転してほしい」としている。
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