バイク便運転手に速度違反を指示したとして、兵庫県警交通捜査課などは26日、道
交法違反(速度超過違反下命)容疑で、大阪市福島区のセルート(東京)大阪支社など
バイク便会社4社計5カ所を家宅捜索した。
県警によると、速度違反を指示したとして、バイク便会社を捜索するのは全国初。
交通捜査課などはバイク便の運行状況や荷主の依頼内容についても調べる。
ほかに捜索したのは、セルート神戸営業所(神戸市中央区)とコミューターシステム
(同)、オート配(大阪市福島区)、ルート関西(兵庫県姫路市)。
調べでは、セルートは昨年7月7日、男性運転手(24)に、神戸市東灘区から大阪市
住之江区に自動車登録の書類を1時間以内で配達するよう指示し、神戸市内の国道43
号で22キロの速度オーバーを命じた疑い。
ほかの3社も昨年7―10月、配達の際「急いで行け」などと運転手に指示し、28
―18キロの速度超過をさせた疑い。
セルートとオート配、ルート関西の3社の2社は「特定信書便」事業の認可を総務省
から受けている。
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