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■悪質運転幇助:飲酒ひき逃げ事故:同乗男性2人の責任も認める
                            毎日新聞5月8日 ( 2003-05-08-21:34 )

飲酒ひき逃げ事故で息子を失った東京都多摩市の夫婦が、運転者とともに「同乗者にも責任
がある」として約9480万円の損害賠償を請求した訴訟で、東京地裁八王子支部(中山幾
次郎裁判官)は8日、同乗の男性2人の責任も認め、3人に約5170万円の支払いを命じ
た。

同様の民事裁判では00年の大阪地裁判決で、運転者の元上司が同乗していて酒を飲ませた
責任を認めた例がある。
今回のケースは、運転者が元請け会社の社員、同乗者が下請けの社員という立場で、飲酒運
転の同乗者責任を幅広く認めた異例の判決となった。
      
訴えたのは元ホテル従業員、岩崎祐一さん(51)と妻悦子さん(52)。判決によると、
岩崎さんの三男で専門学校生だった元紀(げんきさん)=当時19歳=は昨年1月23日夜
、バイクで多摩市内の都道を走行中、名古屋市内の元会社員(37)=危険運転致死罪など
で懲役8年確定=運転のワゴン車に追突され、頭などを打って死亡した。
元会社員は多摩市内で一緒に酒を飲んだ下請け業者2人を車に乗せ、宿泊先に戻る途中だっ
た。
      
また、元会社員は事故直後、コンビニエンスストアで日本酒のカップ酒を買って飲み、事故
後に初めて酒を飲んだように装っていた。
判決はこれについて「飲酒検知直前にアルコールを摂取し、飲酒運転が発覚しないようにし
た。遺族がこうむった精神的な苦痛は大きい」と認定。慰謝料に400万円を加算した。
      
元会社員は偽装工作により、当初は飲酒運転の刑事責任を問われなかった。しかし、岩崎さ
ん夫婦が検察に上申書を出し、署名運動を続けた結果、危険運転致死罪が追加された。

元会社員は車のキーを差せないほど泥酔しており、岩崎さん夫婦は「同乗者も積極的に運転
を止めなかった責任がある」と訴えた。2人は「運転を代わる、と申し出た」などと否認し
たが、判決は「正常に運転できないことを十分認識できた。酒酔い運転のほう助の責任があ
る」と判断した。
 

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