トップ / 交通事故関連ニュース  <<Buck Number>>

トラック装飾板:死角拡大で全面禁止を検討 国交省
                            毎日新聞 2004年5月12日

事故を招く危険性が指摘されている装飾板をフロントガラス内側に付けているトラックが全
体の1割に上ることが12日、国土交通省の初の実態調査で分かった。
さらに高さ約60センチの装飾板を置いた場合、死角が約6メートル広がるにもかかわらず
、9割以上の運転手が危険を認識していないことも判明。
同省は昨年11月に川崎市で起きた母子死傷事故を受け、装飾板の全面禁止も検討し始めて
おり、調査結果を踏まえ、警察庁と協議して年度内にも省令を改正する。

調査は▽装飾板の装着状況▽装飾板で生まれる死角の範囲▽運転手の意識−−など5項目。

装着状況の調査は今年3月、高速道路のパーキングエリア(埼玉県羽生市)と一般国道(東
京都町田市)の計2カ所で約8000台を対象に実施され、高速道路での装着率は11.6
%、一般国道でも9.6%に上った。同省は川崎の事故後、業界団体を通じて自粛を要請し
たが、装着率は予想より高いという。種類は半透明のアクリル製が大半だった。

また、装飾板を置かない場合、身長160センチの歩行者の頭部を運転席から確認するのに
50センチの距離で足りるが、高さ約30センチの装飾板を置くと、この距離が約1.5メ
ートルに、装飾板が約60センチの場合は約6.5メートルにまで広がることが実験で分か
った。

一方、装飾板を付けていた運転手69人の意識調査では、装着の理由(複数回答)は「車内
を隠すため」が43.3%と最も多く、2番目は「格好がいいから」の22.4%だった。
また9割を超える運転手が「危険を感じたことはない」「視野に影響しない」と回答した。

国交省は「運転手が危険を感じていないから大丈夫、とはならない。むしろ調査で死角拡大
の危険性が裏付けられた以上、新たな規制が必要」と話している。【堀智行】


トップ / 交通事故関連ニュース  <<Buck Number>>