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■「運転は別人」と逆転判決 福岡高裁
                            毎日新聞 2004-03-23-23:47

バイクの運転を誤り事故死したとされた福岡県久留米市の少女(当時16歳)の両親が「運
転していたのは同乗していた友人」と主張し、この同乗女性(23)に損害賠償を求めた訴
訟の控訴審判決が23日、福岡高裁であった。
石塚章夫裁判長は「2人の傷のつき方やくつ裏のすれ具合を比べると、事故当時運転してい
たのは友人」と述べ、両親敗訴の福岡地裁久留米支部判決を取り消し、女性に請求通り10
00万円の賠償を命じる逆転判決を言い渡した。

判決によると、中学校時代から友人だった2人は97年4月26日午後11時ごろ、知人か
ら借りたスクーターを運転中、久留米市国分町の市道で左側カーブを曲がりきれず、へいに
衝突し転倒。少女は5日後に死亡し、友人も右足骨折の重傷を負った。
友人が「少女が運転し、自分は後部座席にいた」と警察官に話したことなどから、県警は同
年11月、少女を業務上過失傷害容疑で書類送検し、地検久留米支部が翌月、容疑者死亡で
不起訴とした。

原告代理人の弁護士によると、両親が娘の友人を見舞った際に「運転してない」「覚えてい
ない」など事故当時の状況についての話が変わり、「娘は被害者」と信じるようになったと
いう。

県警が少女を運転者と判断した骨盤の打撲について、判決は「医師の初診から3カ月もたっ
た記憶に基づくもので、必ずしも正確とは言えない」と指摘。友人の骨折は「右足の局部に
大きな力が加わった結果で、運転中に計器盤やハンドル部分と衝突した以外に考えられない
」とした。

判決について県警交通指導課は「判決の詳細を把握していないので、コメントできない」と
話している。

事故を巡っては、県警と地検の処分について両親が「娘を業務上過失傷害の容疑者として扱
った」と、県と国にも損害賠償請求訴訟を起こして昨年12月、福岡高裁で敗訴している。
【吉富裕倫】

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