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■交通死、両親が目撃者探し出す…再捜査で起訴し実刑
                            読売新聞(2004/3/4/03:15)


1997年に千葉県の国道で起きた交通死亡事故で、いったんは不起訴となった同県鎌ヶ谷
市のトラック運転手(34)に、3日、業務上過失致死罪で禁固2年の実刑判決が言い渡さ
れた。
被害者の両親が独自に調べた目撃証言をもとに起こした民事訴訟の判決を受け、地検が再捜
査に乗り出した末の特異なケースだった。 

事故は97年11月7日午後、千葉県沼南町の国道16号交差点で起きた。右折しようとし
た運転手の大型トラックが、対向してきた同県野田市の大学生(当時24歳)のオートバイ
に衝突し、転倒した大学生は首などを強く打って間もなく死亡した。 

事故捜査の過程で、運転手は「矢印青信号に従って右折を開始し、対向車の有無を確認して
発進したので過失はない」と一貫して無罪を主張。
検察はいったんは、大学生の赤信号無視だったとして、運転手を不起訴処分としていた。 

しかし、大学生の両親は、事故後1年以上たってから、交差点近くの飲食店内で事故を目撃
していた女性を探し出した。
女性は、「オートバイの側も信号は青だった」と話した。女性は当初は捜査に非協力的だっ
たが、大学生の両親が訪ねた際に「大学生の信号無視」という捜査結果を知らされ、証言す
ることを決めたという。 

両親は、99年に千葉地裁松戸支部に、運転手と運送会社に損害賠償を求める民事訴訟を起
こした。1審は敗訴したが、一昨年6月の2審・東京高裁判決は、女性の目撃証言を採用し
、「大学生は青信号で直進していた」と運転手側の前方不注意があったと逆転認定。
運転手らに6000万円余りの賠償を命じた。 

これを受けて再捜査した千葉地検松戸支部は、時効の5年を約2週間後に控えた同年10月
、運転手を起訴した。 

千葉地裁松戸支部は3日の判決で「亡き息子に信号無視の汚名まで着せられた両親の悲しみ
は察するに余りある」と述べ、検察側の求刑通り、運転手に禁固2年の実刑を言い渡した。 

大学生の父親(61)は「交通事故が軽く扱われ、遺族がしっかりやらないと警察も何もし
てくれないのが現実。被害者の立場で捜査してほしい」と話している。 

運転手は、97年の事故当時、別の赤信号見落としによる人身事故で禁固刑の有罪判決を受
け、執行猶予中だった。 

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