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16年間はみ出し駐車、男を書類送検 大阪 
                            毎日新聞 2004年6月28日 10時37分
「車体全部が路上にあるわけじゃないから違反じゃない」。そんな持論を展開し、16年間
も駐停車禁止の路側帯に軽乗用車をはみ出させて車庫代わりにしていた大阪市生野区の無職
の男(68)が、府警生野署に車庫法違反などの容疑で書類送検された。

男は「正式裁判で争う」と対決の構えだが、交通判例の研究を重ねた同署は「車体の半分以
上が道路にあればアウト」と一歩も譲らない。

同署によると、現場は一方通行の市道(幅7.3メートル)で、両側に路側帯(幅2.1メ
ートル)がある。男は、路側帯と道路沿いの集会所敷地をまたいで駐車していた。

同署は駐車違反で摘発を考えたが、道路交通法適用は公道のみ。いわば中途半端な“違法状
態”で、当初、指導で対応したが男は応じず、またぎ駐車は続行。
今年4月、駐車違反で反則切符を切ろうとした時にも、男は「車全部が道に出ていない」と
署名押印を拒否した。

同署は、判例などを丁寧に調査。オートバイの無免許運転で「車体の大部分が道路上以外だ
ったら道路上の運転ではない」とした1965年12月の函館地裁判決を踏まえ、「車体の
半分以上が路上にあれば違法駐車に問える」と解釈した警察官OB編集の専門解説書に着目
した。
実測したところ、車は横幅1.39メートルのうち90センチが路側帯内にあり、より罰則
が重い車庫法も適用したうえで、書類送検に踏み切った。

男は毎日新聞の取材に「年金暮らしで駐車場を借りる金がなかった」と説明。
警察の判断については「車全部が道路上にないので駐車違反ではないと思う。検察庁から呼
び出しがあれば、自分の考えを伝え、(略式命令で)罰金ということになれば正式裁判した
い」と反論している。【田村晃一】


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