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危険運転致死傷罪、施行から6ヶ月間で116件
                                 朝日新聞 2003-10-30

危険運転致死傷罪の施行から6ヶ月の適用状況も7月18日に警察庁より発表されました。全国で116件の適用があったうち、アルコール・薬物の影響による事故が61件と過半を占め、次に多かったのが赤信号をことさらに無視したことによる事故(42件)だったそうです。約2割にあたる23件が死亡事故でした。危険運転致死傷罪の適用件数が増えることは本来、決して望ましいことでは無いのですが、その一方で悪質な事故が後を絶たないという現実があります。現場の警察官・検察官にはせっかくできた新しいツールをどんどん利用していただいて、悪質危険な運転による事故は厳しく処罰されるようになってほしいと思います。

●危険運転致死罪/関連ニュース

全国各地で、悪質運転者に対し危険運転致死傷罪が適用されています。ただ、適用基準の透明性、全国均一性等、まだまだ運用面で気になることはあります。そのような中、特徴的と思われる以下の2事件についてご紹介します。

飲酒ひき逃げに懲役8年 東京地裁支部判決
10月30日 朝日新聞

東京都多摩市の専門学校生、岩嵜元紀さん(当時19)が飲酒運転の車にひき逃げされて死亡した事件で、危険運転致死罪などに問われた名古屋市港区、設備工久野和也被告(37)に対する判決公判が29日、東京地裁八王子支部であった。大渕敏和裁判長は「無謀きわまりない危険運転行為は殺人に比肩する」と述べ、懲役8年(求刑懲役10年)を言い渡した。判決によると、久野被告は1月23日夜、泥酔した状態でワゴン車を運転。多摩市内でオートバイに追突して男性にけがを負わせて逃げる途中、岩嵜さんのバイクと衝突、出血性ショックで死亡させた。同被告は逃走を続け、その間、コンビニエンスストアで日本酒を買って飲んだ。大渕裁判長は、逃走中に飲酒したことについて、事故後に酒を飲んだように装い、飲酒運転の発覚を免れようとした証拠隠滅工作だったとして、「他人の生命の重みを無視した言語道断の行為」と非難した。久野被告は当初、業務上過失致死などで起訴されたが、岩嵜さんの両親らが「刑が軽すぎる」として危険運転致死罪の適用を検察側に要望、公判の途中で同罪が追加された。


危険運転致死容疑で運転手告訴 交通事故死少年の両親
10月29日 北海道新聞

危険運転致死傷罪は昨年11月の刑法改正で新設された。業務上過失致死傷罪が5年以下の懲役・禁固か50万円以下の罰金なのに対し、危険運転致死傷罪は、死亡事故の場合は15年―1年の懲役、負傷事故は10年以下の懲役。飲酒、暴走など悪質運転で事故を起こした場合に適用される。告訴したのは、札幌市白石区在住のレストラン経営音喜多(おときた)一さん(48)と妻の真理子さん(45)。7月25日午後2時55分ごろ、長男で中学2年生の康伸君=当時(13)=が白石区中央3ノ3のこ線橋脇の横断歩道を自転車で横断中、2トントラックにはねられ、全身を強く打ち間もなく死亡した。告訴状は、トラックの運転手は、康伸君の姿を視認しながら、通行を妨害する目的で、左折ウインカーを点滅させたまま時速50キロで横断歩道に進入し、康伸君を死亡させたとしている。音喜多さんは事故後、運転手の厳罰を求める運動を展開してきたが、札幌白石署は9月、業務上過失致死の疑いで運転手を送検したため、告訴に踏み切った。音喜多さんの代理人、田中貴文弁護士は「死亡事故の発生状況を加害者の供述に頼る捜査手法が、多くの被害者遺族を苦しめている。客観的な科学捜査で真相を究明するため告訴した」と説明。同被害者の会の前田敏章代表は「告訴は、危険運転致死傷罪の本来の意義を問い直す第一歩となる」としている。東京都が飲酒運転事故者の厳罰化を決定前号のKIKニュースでも取り上げましたが、全国のあちこちの県(青森県、千葉県、高知県等)が、飲酒運転で事故を起こした職員の免職処分を始めました。そのような中、東京都も処分の厳罰化を決めました。東京都のこの動きは、他の自治体に大いに影響を与えるものと思います。あとは、企業がどんどん右に習えすることを期待します。特に、運転を業とする企業、車に関連した企業は率先し範を垂れるべきです。



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