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刑事・民事裁判:検事交代要請の受け入れ
                            毎日新聞 2003- 1-29

このところで、たて続けて検事交代のニュースがありましたので、掲載します。
いずれも毎日新聞のインターネットニュースです。


死亡事故:運転手に実刑判決 遺族の意向で検事交代

01年7月に福岡市で小学6年生の男児をひいて死亡させたとして、業務上過 失致死罪に問われた同市博多区の元運転手、中尾麻衣被告(28)に対し、福 岡地裁(冨田敦史裁判官)は24日、禁固1年6月(求刑・禁固3年)を言い渡した。在宅起訴された交通事故をめぐる刑事裁判での実刑判決は少ない。男児の両親が「担当検事が気持ちを受け取ってくれない」と訴えたのを受け、福岡地検が検察官を交代させた異例の裁判だった。

判決によると、中尾被告は01年7月23日午後、中央区薬院伊福町の信号のない市道三差路を右折する際、無線に気を取られ左右の安全をよく確認しなかったため、横断歩道を自転車で渡っていた平尾小6年、服部光平君(当時11歳)をはねて死亡させた。

中尾被告は事故を起こした際に無線を使っていたことを一貫して否認していたが、判決は2人の目撃証言が信用できると退けた。冨田裁判官は「簡単な安全確認さえすれば起きずにすんだ事故で過失が大きく、結果も重大。遺族への慰謝の措置もないに等しく、執行猶予は相当ではない」と述べた。

光平君の父で会社経営の父光雄さん(42)と母美和子さん(43)は事故後、捜査の進展を促すため、処罰を求める3万294人の署名簿を福岡地検に提出したほか、独自に目撃者を捜した。昨年4月、初対面の検事が「被告は謝り方を知らない。分かってあげないと」と発言し、署名簿を受け取らなかったため、検事の交代を求めた。

地検は「遺族と信頼関係を保つために」検察官を交代する異例の措置をし、事故から10カ月後に中尾被告を在宅起訴した。
 光雄さんは事故後、数カ月間仕事ができず、美和子さんも心の傷から専門学校 講師の職を失った。美和子さんは「身を粉にして遺族が動かないと捜査が進まないことを思い知った」と言う。実刑判決には「悪質な事故に警鐘を鳴らす意味でよかったが、心は安らぐことはない」と話した。 【青島顕】

[毎日新聞1月24日] ( 2003-01-24-11:39 )


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